長男のお遊戯会

先日、長男の初めてのお遊戯会がありました。

練習が始まったころから「車で遊びたかったのに、練習があって嫌だった」と帰宅後に話をすることがたびたびあり、そのころから爪噛みが増えました。
「そっか。嫌だったんだね。それでもみんなで練習に参加したんだね。がんばったね。」と声をかけていました。

担任の先生にもそれとなく相談していました。

そんなことが一か月くらい続いて、迎えたお遊戯会当日…

次女は預かり保育をお願いして、夫、長女、私の三人で観にいきました。
舞台と客席の間にはカーテンが引いてあり、舞台の様子は見えません。

司会の先生が進行し、開会の園長挨拶、来賓の挨拶と進んで、いよいよカーテンが開き年少から年長クラスの全員がそろって合唱が始まりました。

長男は舞台に立っています。

…でもなんだか様子が変です。

ニコニコ…というかニヤニヤしてくねくねしています。

「あんなに嫌だって言っていたのに、一生懸命舞台に立っている。歌ってはいないけどがんばってるな」

そのあとはクラスごとの劇と楽器遊び(鈴とカスタネット)の発表です。

劇は舞台に出てはくるものの舞台上をうろうろ。ときどき手を口に入れたりしながらニヤニヤ。

楽器遊びは客席にいる母の顔色を伺いながらカスタネットを食べようとしたり(さすがに食べようとしたときは首を横に振り辞めるように促しました)、くねくねしたり…

そんなこんながありつつ何とか終了
控室にお迎えに行き、先生がお土産のクッキーを渡すために長男の名前を呼んだ瞬間

「うわーーーん!!!ママーーーー!!!!!」と大きな声を上げて長男が泣き出しました。

ざわめく室内。
膝に座らせ、ぎゅっと抱きしめ背中をさすりながら「がんばって舞台に立ったんだね。がんばったね」と声をかけるので精いっぱい。

長男なりにいろいろ考え、葛藤したんだなぁと思います。
そのあとは気持ちを切り替えられたようで、週末を過ごしました。
爪噛みも減りました。
「やりたくない気持ち」を抱えながら「それでもがんばった」長男にどんな言葉をかけてあげるのが良かったのだろう。
お遊戯会当日までどんな関わりをすれば良かったのだろう。

私なりに考え、接してきたつもりだけど無言のプレッシャーをかけていたのではないか…

日々の関りを振り返る出来事でした。
そんなこんなで今日も悩める母でございます。

その後、出かけた先で新幹線の遊具に乗り、カードをゲットをした長男は元気そうに見えました。